ツボは正しい位置を正しく押さなければ効果がなくなってしまうおそれもありますし、場合によっては避けなければならない時間帯もあります。ここではその具体的な方法と理由についてご説明します。まずは正しいツボの刺激方法についてお話しましょう。ツボを押す回数は一日に3回ほどを目安にします。押し方は、ツボに力がしっかり伝わるよう垂直にゆっくりと、そして痛気持ちいいくらいの程よい強さで押すようにしましょう。また合わせて呼吸法も意識すると、よりリラックスすることができるので相乗効果が期待できます。呼吸の仕方としては、ツボを押すときに息を吐き、つぼから指を離すときに息を吸うようにします。そのほかにツボを押す際は、指の腹や専用のツボ押しグッズを使うのはもちろん、つまようじを使った刺激もおすすめです。つまようじでツボを押すときは、複数本のつまようじを輪ゴムで束ね、尖っていない柄の部分で軽くトントンと叩くようにします。つまようじがないときは、ペンなどで代用しても良いです。
気軽に日常生活に取り入れやすいツボ押しですが、妊娠中や飲酒時、食後などはツボ押しを避けましょう。ツボの中にはつわりを軽減させるものもありますが、一方で子宮を収縮させるなど、お腹の中の赤ちゃんにとって悪影響なものもあります。また、飲酒時や入浴時は、ツボを刺激することで血流がよくなるので、アルコールがまわりやすくなってしまいますし、食後すぐのツボ刺激は胃の消化が遅くなってしまいます。